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令和5年1月施行予定 経審改正案

令和5年1月施行予定 経審改正案

令和4年8月公布、令和5年1月施行を予定されている、経営事項審査の改正案について、主な改正項目は、次の内容となっています。

 

1.CCUS(建設キャリアアップシステム)を現場で導入する元請企業を評価
2.ワーク・ライフ・バランスに関する認定等、取得企業を評価
3.建設機械の保有状況に関する、加点対象機械の種類を追加
4.環境への配慮に関する取り組みとして、ISO14001のほかに「エコアクション21」を追加
5.W点のP点換算系数を[1,900/200]から[1,750/200]へ変更 ※CCUS審査項目追加後から

1.CCUS(建設キャリアアップシステム)を現場で導入する元請企業を評価

下請負人に使用される者の労働条件の改善に係る取組に対する評価として、
建設キャリアアップシステム(CCUS)を導入し、元請事業者がカードリーダーの設置等就業履歴の蓄積のための措置を講じていることを評価する項目を新たに追加することが検討されています。
※公布の日(令和4年8月予定)以降に開始する事業年度から審査対象の期間として運用することとします。 他の改正内容と適用時期がずれます。

 

要  件 評点
審査基準日以前1年以内に施工した元請工事のうち 全ての建設工事(軽微な工事及び災害応急工事等を除く)において、

CCUS上での現場登録及びカードリーダーの設置等の技能労働者の就業履歴を蓄積するために必要な措置を実施していること(事後登録を含む)

W点:15点
P点換算:19.6875点

審査基準日以前1年以内に施工した元請工事のうち 全ての公共工事(軽微な工事及び災害応急工事等を除く)において、

CCUS上での現場登録及びカードリーダーの設置等の技能労働者の就業履歴を蓄積するために必要な措置を実施していること(事後登録を含む)

W点:10点
P点換算:13.1250点

[審査対象外とする建設工事]
建設業法上許可不要となる軽微な工事
 工事一件の請負代金の額が500万円(建築一式工事の場合は1,500万円に満たない工事
 建築一式工事のうち面積が150m2に満たない木造住宅を建設する工事
災害応急対策等に関する工事
 発生直後の応急対策であって、災害協定に基づく契約又は発注者の指示により実施された工事等

 

CCUSサイトへ

 

2.ワーク・ライフ・バランスに関する認定等、取得企業を評価

ワーク・ライフ・バランス(WLB)に関する取組の評価として、次の内容の各認定の取得をもって、加点することが検討されています。
複数の認定を取得している場合は、最も評点の高い認定での加点。

 

 【女性活躍推進法に基づく認定】
   □ プラチナえるぼし   ・・・ 5点
   □ えるぼし(3段階目) ・・・ 4点
   □ えるぼし(2段階目) ・・・ 3点
   □ えるぼし(1段階目) ・・・ 2点

 

 【次世代法に基づく認定】
   □ プラチナくるみん   ・・・ 5点
   □ くるみん       ・・・ 3点
   □ トライくるみん    ・・・ 3点

 

 【若年雇用促進法に基づく認定(ユースエール)】   ・・・ 4点

3.建設機械の保有状況に関する、加点対象機械の種類を追加

現 行 令和5年1月施行予定 改正案
ショベル系掘削機 (ショベル、バックホウ、ドラグライン、クラムシェル、クレーン 又はパイルドライバーのアタッチメントを有するもの)  同左
ブルドーザー  (自重が3トン以上のもの)  同左
トラクターショベル (バケット容量が0.4立方メートル以上のもの)  同左
移動式クレーン (つり上げ荷重3t以上のもの)  同左
モーターグレーダー (自重5t以上のもの)  同左
大型ダンプ車  (車両総重量8t以上または最大積載量5t以上で、経営する事業の種類として建設業を届け出ていること、 表示番号の指定を受けている)

「土砂の運搬が可能な全てのダンプ」
加点対象を広げることが検討

【追加】ロードローラ、振動ローラ等
【追加】ブレーカ、解体用掴み機等
【追加】高所作業車(作業床の高さ2m以上)

4.環境への配慮に関する取り組みとして、ISO14001のほかに「エコアクション21」を追加

脱炭素に向けた動きが加速している中、建設企業においても、脱炭素を含めて、環境問題への配慮の関する取組が改めて求められているため、ISO14001の他に 「エコアクション21(3点)」を追加。
ISO14001とエコアクション21のいずれも認証を取得している場合は、合算せず5点のみ。
※エコアクション21についても、認証範囲に建設業業が含まれていない場合及び認証範囲が一部の支店等に限られている場合には加点されません。

5.W点のP点換算系数を[1,900/200]から[1,750/200]へ変更 ※CCUS審査項目追加後から

その他の審査項目(社会性)(W)の評点は、「技能労働者の就業履歴を蓄積するために必要な措置の実施状況(CCUSの導入状況)」による審査が追加されると、P点に占めるW点のウェイトが大きく増加するため、CCUS評価適用後、P点への換算式を変更する。

 

現行 施行日(令和5年1月)以降 CCUS評価適用後

W=( W1:労働福祉の状況
+ W2:建設業の営業継続の状況
+ W3:防災活動への貢献状況
+ W4:法令遵守の状況
+ W5:建設業の経理の状況
+ W6:研究開発の状況
+ W7:建設機械の保有状況
+ W8:国際標準化機構登録状況
+ W9:若年技術者育成確保状況
+ W10:知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況 )

 

× 10
× 190/200

W=( W1:担い手の育成及び
  確保に関する取組の状況
+ W2:建設業の営業継続の状況
+ W3:防災活動への貢献状況
+ W4:法令遵守の状況
+ W5:建設業の経理の状況
+ W6:研究開発の状況
+ W7:建設機械の保有状況
+ W8:国際標準化機構登録状況 )

 

 

 

× 10
× 190/200

W=( W1:担い手の育成及び
  確保に関する取組の状況
+ W2:建設業の営業継続の状況
+ W3:防災活動への貢献状況
+ W4:法令遵守の状況
+ W5:建設業の経理の状況
+ W6:研究開発の状況
+ W7:建設機械の保有状況
+ W8:国際標準化機構登録状況 )

 

 

 

× 10
× 175/200

 

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